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卒業研究紹介

2021年度卒業の持続的農学領域の卒業生による研究紹介です(石川 晃士 准教授指導)

バナナを事例とした
「持続可能な消費」の在り方の検討

バナナは日本で最も消費される果物だが、生産国では農薬使用による森林減少や低賃金雇用等の課題がある。 生産国ではそのような課題を改善し、持続可能な農業を目指すRA認証の導入が進んでいるが、持続可能な社会の実現には消費者の協力が必要である。 本研究では、バナナにおける持続可能な消費へ向けた取り組みの提案を行うことを目的として、玉川大学でのアンケート調査、バナナ商社らへのヒアリング調査を実施した。 その結果、日本でのRA認証の認知度は低いものの、消費者のバナナの生産国への理解意欲がある消費者が一定数いることが明らかになった。 今後は、バナナ業界でRA認証の認知度向上への普及活動を行う組織を設立し、消費者への積極的な情報発信を行う必要があると結論付けた。

持続可能な社会の形成に向けての概念図(消費者庁より)

研究に取組んだきっかけ、感想など
私は石川准教授の講義で発展途上国での問題について知り、その課題解決に尽力したいと思って本研究を選びました。 特に「バナナ」は発展途上国で生産され、我々日本人の食を支える食品ですが、生産国では様々な課題があります。 「我々を支える人達に、どうにかして手を差し伸べたい」という想いはこの研究を進めていく上で、大きなモチベーションとなりました。 また、企業の方々への調査は大学生活の中でも貴重な経験となりました。