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卒業研究紹介

2021年度卒業の持続的農学領域の卒業生による研究紹介です(小原 廣幸 教授指導)

イチョウチップ培地を用いた非循環式養液栽培における
培地チップのサイズがトマトの生育に及ぼす影響

養液栽培のロックウールの代わりに培地をイチョウチップの大、中、小サイズを用いて、トマトの生育の違いを検討した。処理区は1日4回、各1分で給液した大4回・中4回・小4回給液と1日5回給液した大5回給液で行い、培地・廃液・生育・収量・果実品質・植物体調査とした。培地の三相分布はサイズ大と中の固相で有意差が生じ、大が約4%高かった。茎長は、大5回給液区が他の区より15cm以上小さかった。茎径は、大5回給液区が最も太かった。廃液は、株あたり1日0~0.7ℓの範囲で推移し、中4回給液区が最も少なかった。糖度は、小4回給液区が最も高く、次に中4回給液区であった。商品果率は、中4回給液区が最も高かった。以上のことから、中4回給液区が最も良いと考えられる。

収穫できた果実の断面

研究に取組んだきっかけ、感想など
この研究を選んだ理由は、私が就職活動で環境ビジネス業界を志望していたからです。私の研究は、産業廃棄物として大量に廃棄される、イチョウの剪定枝を有効活用するものです。この内容がリサイクルや産業廃棄物処理などを行う、環境ビジネス業界と一致していて、将来何かのプラスになると思い、選択しました。
この研究を通して、自分の計画性のなさを痛感したので、社会人になるまでに修正していきたいと思いました。