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卒業研究紹介

2021年度卒業の持続的農学領域の卒業生による研究紹介です(石川 晃士 准教授指導)

官民連携事業から見た
日系農業関連企業のインド共和国進出の在り方の検証
-ウッタル・プラデーシュ州の事業より-

少子高齢化により、日本の食市場及び農業市場の縮小が懸念されている中、日系農業関連企業は、海外へ活路を見出すようになってきている。そこで、本研究では、世界有数の食市場であるインドにおいて行われている官民連携事業を事例に、市場としてのポテンシャル、障壁を明らかにすることを目的とし、関係企業、団体へのヒアリング調査を行った。その結果、インド市場のポテンシャルは、インドと日本の農業技術、環境に親和性があり、障壁は、文化、商習慣、国及び政府の仕組みの違いであることがわかった。インドは日本に対して友好的な対応があるので、日系企業は積極的にインドへの海外展開を考えるべきであるが、障壁を軽減するために現地での十分な市場調査が必要であると結論づけた。

研究に取組んだきっかけ、感想など
新型コロナウイルスの影響で社会や世界情勢が変革している中で、大学卒業後のキャリアや将来を考えた時に日系企業の海外展開について研究をしたいと考えました。海外への渡航の制限がされている中で実際にインドに行くことができなかったことが少し心の残りではありますが、様々な企業の方々、インド出身の方々とお会いしインタビューができてとても貴重な経験となりました。

インド共和国(ウッタル・プラデーシュ州)