研究室ガイド

玉川大学 入試Navi

卒業研究紹介

2022年度卒業の持続的農学領域の卒業生による研究紹介です(小原 廣幸教授指導)

スギカワL培地における潅水頻度の違いが
ファレノプシスの生育に及ぼす影響

ファレノプシス栽培にはミズゴケが使われるが、代替資材の一つにスギカワLがある。本実験では、スギカワL培地を使用した多水栽培の際に潅水頻度が生育に及ぼす影響を調査した。スギカワL培地を用いて4号ポットに定植し、潅水回数を週に1、2、3、6回に分けた。葉数は3回区が最も多く、最大葉長と最大葉幅、リーフスパンは6回区が最も大きかった。葉数は2回区、リーフスパンと総生体重、上位3葉の乾物重は3回区が大きくなった。上位3葉の葉長、葉幅、葉面積は3回区と6回区が他の処理区よりも大きくなった。よって、週に3回の潅水が栽培に適していると考えられる。週あたりの潅水量と上位3葉の葉長と葉幅、葉面積の関係から最適潅水量は2000ml付近であることが分かった。

栽培終了時の鉢内の様子(左上)、最終調査時の葉と根(右下)、
生育調査時の葉数(左下)、潅水量と葉面積の関係(右上)

研究に取組んだきっかけ、感想など
3年生の春にコチョウランが1鉢配られ、その成長を観察をする授業がありました。栽培しているうちに花を咲かせることができたことからコチョウランに興味を持ちました。自身の計画性の無さのために実験開始時期が遅れたり、栽培場所の温室の気温が夏に40℃近くになる中、毎日通ったりと色々ありましたが、無事終えることができました。卒業研究は大変でしたが、これまでの大学生活の中で一番充実した時期になったと思います。