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卒業研究紹介

2022年度卒業の持続的農学領域の卒業生による研究紹介です(石川 晃士 教授指導)

地域振興における養殖業が離島に与える効果の検証と今後の展望
~長崎県松浦市『鷹島』を事例として~

離島の産業では、その地域特性から水産業が盛んに行われており、生産物の販路や情報などが内地と比較して制限があることが課題である。本研究では、2009年の橋の建設を境に、離島から半島となった鷹島において、同島でブランド化を目指している養殖トラフグをはじめとした養殖業を対象とし、同島での地域振興に与える効果と課題を明確にすることを目的に、市役所等へのヒアリングと道の駅の利用者にアンケートを行った。その結果、同島の養殖業に関する知名度は島内外に関わらず低く、島内での生活でも施設や居住地の不足が明らかとなった。今後は、島内での生産物に関する情報発信を積極的に行い、施設の増築と海外への販路拡大による認知度上昇への動きが必要だと結論付けた。

(左)養殖トラフグ「鷹ふく」, (右)アンケート台[道の駅 鷹ら島にて]

研究に取組んだきっかけ、感想など
本研究は、幼少のころから祖母の家がある地として慣れ親しんだ場所として、大学入学当初から地域振興に取り組みたいと考えていたというのがきっかけです。本調査で、鷹島の概況や課題についての詳細を知ることができ、PRに向けた活動も将来的により広く深く取り組める第1歩となったと感じました。この研究をもとに、鷹島の地域活性化に向けた活動を積極的に行いたいと思います。