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卒業研究紹介

2022年度卒業の持続的農学領域の卒業生による研究紹介です(山﨑 旬 教授指導)

播種日の違いがコスモス キャンパスシリーズの
成長および開花に及ぼす影響

コスモスは短日植物であり、特にキャンパスシリーズはその性質が顕著な晩生品種である。本研究では、イエローキャンパス、オレンジキャンパスを用いて毎月(3~9月まで)播種を行い、自然日長下における成長および開花状況を確認し、周年開花技術を開発するための基礎的調査を行った。3~5月の播種区では開花に至らない個体が多くみられた。一方で6~9月の播種区では到花日数に大きな差はあったが多くの個体で開花が認められた。今回開花に至らなかった3~5月の播種区は短日処理が必要であることが考えられた。また一部短日処理を行ったが、温室内の温度の上昇や病害虫多発の問題が発生したため、対策が必要である。

イエローキャンパスの開花の様子(左:8月播種区 右:9月播種区)

研究に取組んだきっかけ、感想など
イエローキャンパスは玉川大学農学部育種学研究室によって開発された品種であることを知り、年中咲かせたいという思いから本研究を行いました。日々の栽培管理は想像していたよりも大変でしたが、開花したコスモスを見たときはこのテーマでよかったと思いました。今回は基礎的な調査でしたが、今後研究が進み周年開花技術が開発されるのが楽しみです。この約1年間は自分にとって貴重な経験となりました。