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卒業研究紹介

2022年度卒業の持続的農学領域の卒業生による研究紹介です(石川 晃士 教授指導)

バイオスティミュラントの効果の検証と
国外市場を参考にした国内市場での普及の展望

バイオスティミュラント(以下BS)とは非生物的ストレスを軽減し、植物本来のポテンシャルを引き出す農業資材の総称であり、収量増加や品質向上に貢献することができることから、近年注目を浴び、市場も急速に拡大している。そこで、本研究では、日本でのBSの更なる普及へ繋げることを目的とし、圃場での実証研究としてBS市販商材である「ZEROのちから」の有効性を確認し、その経験を踏まえて、 業界関係者へのヒアリング調査を行った。その結果、商材の十分な有効性は確認できなかったものの、ヒアリング調査からは、適切な使用方法や、BSを規制する法律の制定が重要であるとわかった。普及には、農家がBSを安心して適切に使用できる環境が必要であると結論付けた。

実験中のジャガイモの様子

研究に取組んだきっかけ、感想など
今後の食料生産に重要であると思い、このテーマを選びました。卒業研究を通して感じたことは、人との繋がりが大切であることです。私の卒業研究は様々な人に支えられながら行われました。その過程で自分の将来ついて考えたり、自分が苦手なことや得意なことが明確になったりし、有意義なものになりました。また、自分で計画を立てて最後までやりきることの難しさも感じることができました。