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卒業研究紹介

2023年度卒業の持続的農学領域の卒業生による研究紹介です(石川晃士 教授指導)

日本における
インド人技能実習制度拡大の可能性

外国人技能実習制度は、開発途上地域等の経済発展を担う「人づくり」に寄与するという国際協力の推進を目的とした制度である。2023年インド人口は中国を上回り、急激な経済成長により日本との協力において有望な展開先となったが、技能実習制度の受入相手国としては未だランク外である。本研究では、インド人技能実習制度拡大に向けての課題や可能性を探求するために、関係機関にヒアリング調査を行った。結果、日本においてインド人の受入事例の少なさから実習実施者側の認知や理解の低さが課題となる一方で、労働力不足の克服に大いに寄与し拡大する可能性が高いことが明らかとなった。同時にインドにおいても、日本で働く需要は高く、更にインド経済への貢献につながることも期待される。

インド人技能実習生への調査の様子

研究に取組んだきっかけ、感想など
私は、元々国際協力に興味がありました。日本は人口の減少とともに労働力の確保が将来的に重要になると予想される中、急激な人口増加・経済成長をするインドからの技能実習生が少ないことに疑問を感じ、本研究を始めることを決めました。実際に技能実習制度に関わるインド人の方々に調査を行う事でとても貴重な経験を得ると共に、国際協力について改めて深く考えることができました。今後、この経験を活かしたいと強く思いました。