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卒業研究紹介

2023年度卒業の持続的農学領域の卒業生による研究紹介です(石川 晃士 教授指導)

食品ロス削減の観点からの
より良い防災備蓄品管理に関する研究

防災備蓄食料は、災害時に命を繋ぐ必要不可欠な物として位置づけられている。しかし、賞味期限切れ前の工夫の不在によりその多くが廃棄され食品ロスに繋がっているとされている。そこで本研究では食品ロス削減の為のより良い管理方法、有効活用方法を検証するために教育機関、行政機関を対象として防災備蓄食料の管理の在り方に対する調査を行った。その結果、各機関が独自に有効活用方法を確立しており、賞味期限管理は徹底して行われていること、防災備蓄食料の食品ロスは賞味期限の管理不足よりも賞味期限間近の食品の受入れ先不足が理由で生じていることが明らかとなった。そこで、食品ロス削減の為には受入れ先不足の解消が必要であることから、様々な機関の連携が重要であると結論付けた。

防災備蓄倉庫(獨協大学)

研究に取組んだきっかけ、感想など
卒業研究を行うにあたり、今話題の食品ロスについて研究したいと思い、調べていくうちに防災備蓄食料の廃棄が発生していることを知りました。災害が多い日本で需要が高まる防災備蓄食料が食品ロスに繋がっていることに疑問を持ち、食品ロス削減の観点からの防災備蓄品管理について調査しました。調査の中で、改めて防災や備蓄、食品ロスについて深く考えるきっかけとなり、提案まで導き出したことは貴重な経験になりました。