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卒業研究紹介

2023年度卒業の持続的農学領域の卒業生による研究紹介です(小原 廣幸 教授指導)

スギカワL培地における灌水量の違いが
ファレノプシスの生育に及ぼす影響

ファレノプシス栽培にはミズゴケが使われるが、代替資材にスギカワLがある。スギカワL培地は、保水性が低く、空隙が大きいため多水栽培が可能である。本実験では、スギカワL培地を用いて灌水量を1日あたり100ml、200ml、300ml、500mlに設定し、タイマーで制御した多水栽培を行った。調査項目24項目のうち15項目で300ml区が最も良く、上位3枚の葉長、葉幅、葉面積と灌水量の多項式近似曲線でも300ml付近が最も高かった。100ml区は5項目で最も高く、200ml区と500ml区は、2番や3番目であった。200ml区は300ml区に次いで生育が良かった。タイマー制御で毎日灌水する多水栽培では、1日あたり300mlの灌水がよいと考えられる。

栽培中のファレノプシス

研究に取組んだきっかけ、感想など
卒業研究で扱うテーマを決める際、教授からファレノプシスを進めていただき、本テーマに決めました。最初は思い入れもなく、ただただ進めていたのですが、研究を進めていくうちに、ファレノプシスへ興味を持ちました。栽培終了後は、バラバラにし、各器官の重さや長さを計測するのですが、もったいないな、欲しいなと思っていました。いつか自分で買って育てようと思います。研究中は忙しくも楽しい時間を過ごすことができました。