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卒業研究紹介

2024年度卒業の生態系科学領域の卒業生による研究紹介です(友常 満利 准教授指導)

休耕地における高光合成植物ケナフのバイオ炭を用いた
炭素隔離法の提案。

ケナフは高い光合成能力を有し、それをバイオ炭にして施用することは効果的な地球温暖化防止策の一つになると期待される。本研究では、休耕地においてケナフを省コスト・省力化で栽培し吸収できる炭素量、またそれらをバイオ炭にして施用した際に隔離できる炭素量、さらに施用がケナフやトマトなどの作物に与える影響を明らかにした。雑草が繁茂した休耕地と比較し、ケナフを栽培した場合では単位面積あたり2倍の炭素量が吸収された。また、バイオ炭を施用した処理区では、ケナフの収量が増加しバイオ炭としての炭素隔離に加え、より多くの炭素が吸収された。一方、トマトにおいては果実収量や糖酸比が減少し作物の品質の低下が確認された。これらの結果から、休耕地におけるケナフの栽培とバイオ炭の施用は、大気中の炭素を効果的に吸収・隔離するのに有効であった。

表1。異なる栽培条件下における雑草とケナフのシュート、 トマトのシュートとルートの収量と炭素量及び圃場の炭素貯留量。

研究に取組んだきっかけ、感想など
友常先生と研究内容の相談を行った際、光合成最強植物であるケナフがあるというお話を伺いました。ケナフを栽培してバイオ炭にすることで、炭素吸収・貯留量に大きな期待ができると考えました。炭素吸収・貯留量は、地球温暖化問題を緩和することができ、栽培場所として休耕地を使用することで、日本の休耕地問題の解決法にもつながると考えました。本研究は、社会に大きく貢献できると思い、取り組みました。