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先端食農学科ニュース

先端食農学科の増田篤稔教授が、2024年度 日本農業工学会の学会賞・新農林社賞を受賞しました

本学農学部先端食農学科の増田篤稔教授は、2024年度 日本農業工学会の学会賞・新農林社賞を受賞し、5月12日(日)東京大学弥生キャンパスにて受賞式と記念公演が行われました。

今回の受賞は、増田教授が、前職(ヤンマー株式会社)に取り組んだ「水産向け微細藻類大量培養システムの基礎研究および社会実装に向けた研究開発」と、その後の「微細藻類を利用した医薬原料微細藻類の大量培養の基礎的研究」やバイオマス燃料研究の国プロジェクトにも参加し研究したことが評価されてのことです。バイオマス燃料研究に関しては、玉川大学着任時の2016年4月から2019年3月にJST-ALCA PJとして継続され、微細藻類の受光量と光合成活性の基礎的な研究なども含まれています。業績名は「微細藻類大量培養の研究とシステム開発および実証」です。

産業別に取り組んだ微細藻類大量培養システムの基礎的研究の中心技術は、光定量技術を中心とした培養の容器表面と培養液中の定量化技術の確立と実産業で使いやすいシステム構築が中心とされ、これは完全統合型STEAM教育に通じるとも言えます。この一連の研究には、水産業に役立つカキ種苗生産システム開発も含まれており、玉川大学で研究が行われている陸上養殖に共通する施設作りです。水産における生物生産施設は、安定・大量に加えて最重要な低価格生産が求められています。玉川大学で行われたバイオマス燃料研究では、バイオマス生産に設計方程式概念を導入し検証を行うことができました。この設計方程式概念は、現在玉川大学が取り組んでいる陸上養殖の設備作りに応用ができ、理論的に最も低価格で生産のできるシステムの実現に向けた研究にも利用が可能です。

今後のさらなる研究をご期待ください。

講演の様子