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    更新日 2025年9月16日

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花菖蒲図鑑

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こざくらひめ

小桜姫

Kozakurahime

長井(例外) 【花容】平咲き 【英数】三英 【花色】白地に紫の覆輪
【開花時期】6月中旬(2008年は6月16日開花)

外花被 : 楕円形で周縁部は波打ったような形状です。やや全体が内巻きになる傾向があります。軸とは垂直方向に水平に大きく伸長し、白色で幅の広い紫色の覆輪が入るので、底白に見えることもあります。
内花被 : さじ状で短くて小さく、軸方向に直立します。白色で外花被片と同様に紫色の覆輪が入ります。
花柱枝 : 外花被片に付着するように軸方向に直角に水平方向に伸長します。短く小さいので一見すると内花被片に見えます。白色で先端部は裂開しないでずい弁となり、非常に細かい鋸歯が入ります、先端部は紫色です。
備考 : 山形県・長井地方に古くから伝わる長井古種の一つで、昭和37年に愛好家の団体の確認の基、長井市によって命名された品種で、他の長井古種と同様に長井市の「あやめ公園」で保存されています。
この品種は、水平咲きで、白色でに紫色の覆輪が明確であることです。長井古種の品種には、水平咲機の品種は少ないですが、これも飯豊山系・萩生に自生するノハナショウブ(1988年、当局の許可の基に本学で保存)の紫色個体と白色個体の交雑による自然変異として生じたことが、本学の研究で明らかになっています。
参考文献 :
  1. 田淵俊人.2015.日本固有植物と文化 (1)ノハナショウブと農村文化 日本固有植物の保全に向けた提言 (1)日本の風土が育んできた、固有の植物と文化の関係 『花かつみ伝説』に見られる園芸文化.日本固有植物と文化−生態系の喪失が日本固有植物に及ぼした影響とこれら植物の保全について−p13−14,23−29.花と緑の博覧会,大阪.
  2. 田淵俊人.2014.伝統園芸植物の保全とナショナルコレクション」−「古典園芸植物の花菖蒲−その起源となったノハナショウブの文化財、遺伝資源としての保存」.公益社団法人 日本植物園協会 平成26年度 第2階植物研究会 要旨(代表:岩科司).
  3. Tabuchi,T.2014. Physical and Biological Properties of Agricultural Products. (Kondo,N., T.Nishizu, T.Hayashi, Y.Ogawa, H.Shimizu and K.Goto edts. ) Physical and Biological Properties of Agricultural Sections 2.3.3-2.3.6 Dermal system(1) Morphological characteristicsof epidermis (2) Fluidity and frictional properties in relation totrichomes (3) Optical characteristics related to epidermal cells and the structure of the surface (4) Optical properties related to suticuleand wax (5) Pigment&optical properties 2.3.4.Fundamental tissue systems (1) Shape and structure of plant (2) Intercellular space (3) Cell wall (4) Cell size and arrangement (5) Pectin 2.3.5.Vascular bundle system (1) Xylem tissue (2) Phloem tissue 2.3.6. Inclusions in the cells (1) Polysaccharide and starch grain (2) Protein (3) Secondary metabolismsを分担執筆.Kyoto University Press, p34-p59. ISBN:9784876983896
  4. Chino Nanae, Takayuki Kobayashi and Toshihito Tabuchi. 2020. Characteristics of the Japanese wild iris mutant showing white color on the rim of the outer perianth found around the Shirakami Sanchi. Shirakami Kenkyu. 14:49-64.Hirosaki University press.
  5. 小林孝至・和田 瞳・人見明佳・田淵俊人.2016. アイソザイム 解析から見た、ハナショウブの起源−ノハナショウブとの比較−  園芸学研究. 園芸学研究16(1):412.
  6. 知野奈苗・小林孝至・田淵俊人。2020.エステラーゼアイソザイム 分析による伊勢系ハナショウブの起源.園芸学研究.19(別 1):416.
  7. 知野奈苗・田淵俊人.2021.「上向きに咲く」ハナショウブ品種における外花被片の組織学的特性について.園芸学研究.20(1):295.

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