
かんせいA
寛政A(岩手県・毛越寺保存株)
Kansei A
| 江戸系 | 【花容】垂れ咲き 【英数】三英 【花色】濃い青紫 【開花時期】6月上旬 2008年は5月31日開花 |
| 分類 | : | 江戸系古花で垂れ咲きの三英花です。 |
|---|---|---|
| 外花被 | : | 楕円形で、先端部は下垂します。全体的に青紫色が目立ち、特にアイ周辺部(中心部、ハローの部分)では特に青紫色が濃くなります。 |
| 内花被 | : | 軸方向に垂直に伸長し、細長く目立ちます。先端部は尖ります。やや内巻き状に伸長します。外花被と同じく地の色は青紫色で中心部には特に濃い青紫の筋が入ります。 |
| 花柱枝 | : | 花被と同じく青紫地で、中心部は白色を帯びています。先端部は大きく斜め上に立ち上がり、内巻きになった筒状のずい弁が発達します。ずい弁は青紫色です。 |
| 備考 | : | 戦前に育成された品種です。野生のノハナショウブをそのまま大きくしたような花容です。寛政という品種には、似た形状で花色が青紫色になるものと、赤紫色になる2品種があります。野生のノハナショウブは、紫色が基調色ですが濃淡、青味を帯びるもの、赤味を帯びるものがありますが、この品種はその傾向を表現していると考えています。この品種は、青紫色になっている品種で、岩手県・毛越寺に保存されていた株です。内花被片が軸方向に垂直に立ち上がる点で異なります。また、「大淀(おおよど)」江戸古種に花色が似ていますが、「大淀」は花被片に皺が多いことで、本品種とは区別が可能です。 赤味がかった品種と区別するために、本品種は寛政A、赤味がかった品種は寛政Bとして区別しています。本ホームページでは由来を明らかにするために、「寛政A(岩手県・毛越寺(もうつうじ)由来)と記載しています。(→寛政Bを参照)。 |