
かんせいB
寛政B(堀切菖蒲園保存株)
Kansei B
| 江戸系 | 【花容】平咲きで先端部がやや垂れます 【英数】三英 【花色】濃い紅紫 大輪 【開花時期】6月上旬 (2008年は6月8日開花) |
| 分類 | : | 江戸系の平咲きで先端部が下垂する三英花です。 |
|---|---|---|
| 外花被 | : | 楕円形で、赤紫色の地に濃い紫色の筋が入ります。肩部には皺が入り、周縁部ではやや内巻きになります。 |
| 内花被 | : | さじ状で幅広く、軸方向に上に立ち上がります。紅紫色でやや濃い紫色の細い筋が入ります。 花被片と同色の濃い紫色で、先端部は2裂開して内巻きとなり、ずい弁が発達します。周縁部は円滑で鋸歯は入りません。 |
| 備考 | : | 戦前に育成された品種と言われています。野生のノハナショウブは、基調色は紫色で濃淡があり、また、赤味がかるもの、青味がかるものがあります。後者は野生のノハナショウブでも割合は少ないです。寛政にも青味がかったものと、本種のように赤味がかったものの2種類があります。同じ品種名で似た形状をしていますが、昭和の初期に江戸古花を収集した際に、異なる由来地から導入したようです。本品種のように赤味がかったものは、堀切菖蒲園由来とされ、別名を寛政Bとして区別しています。この品種は、赤紫色で脈(筋)が太く、外花被片が円形に近く、内花被片も幅広いので区別できます(→寛政Aを参照)。 |