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    更新日 2025年12月15日

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花菖蒲図鑑

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ごさんのそら

五三の空

Gosan no sora

江戸系 【英数】三英から五英 【花色】白色の地に青紫色の覆輪 【開花時期】6月中旬 2008年には6月12日開花

分類 : 平成になって育成された品種(新花)で(2002年と言われています)、育成基の由来は不明ですが、様々な系統を交雑して育成した育成され、外見上は江戸系の平咲きなので、「新花(江戸花容)」に分類しています。
外花被 : 丸弁で開花当初は周縁部に皺が入り、その後、伸長・展開して平咲きになります。白色の地に周縁部は青紫〜藍色の覆輪が入ります。
内花被 : 細長いさじ状で、軸方向にまっすぐ上に立ち上がります。やや内巻き、白色で周縁部は青紫色の細い糸覆輪が入ります。
花柱枝 : 太く軸方向に斜め上に立ち上がります。白色で先端部はやや2裂開し、小さなずい弁が軸方向に立ち上がって発達します。ずい弁の先端は円滑で薄く青紫色になります。
備考 : 花径は10cm程度で小さく、花茎長も40cm程度で細い品種です。よって、盆栽的に栽培するには適する品種です。写真では、左と左から2番目は外花被片が3英に見えますが、実際には奥に亀裂が入って4英です。次いで完全な4英、一番右が5英花になっています。
文献 :
  • 田淵俊人・忠将人・坂本瑛恵・平松渚・市川祐介・中村泰基.2007.ノハナショウブの変異性に関する研究(第5報).ノハナショウブの多弁花形成に関与する内花被の発達過程.園芸学研究.6(2):579.
  • 田淵俊人.ノハナショウブの変異性に関する研究(第13報)茎頂部が花柱枝化し、花被片が形成・発達する移行過程の外部形態と細胞構造の推移に関する仮説. 園芸学研究 2009 別2 581
  • 田淵俊人.2016.江戸花菖蒲の特徴.『花の品種改良の日本史』(柴田道夫監修).悠書館,東京.242−245.
  • 田淵俊人.2019.ハナショウブの品種分化の歴史と、品種育成の基になった原種のノハナショウブ.京都園芸 第103集:46−50.

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