みくにやま
三国山
Mikuniyama
肥後系 | 【英数】六英 【花色】白 極大輪(2019年6月26日21cm) 【開花時期】6月中〜下旬2019年は6月26日開花(花蕾が見えてから約7日目で開花) |
分類 | : | 肥後系。やや先端部が垂れた平咲きの六英花です。 |
花被片 | : | 純白色地に六英花で、左右の花被片が整う「正花」で、花径は20cmを超える大輪の品種です。花の中心部、花柱枝から雄蕊が突出して「働き花」になる場合があります。アイの基部は緑色がかった黄色で、花被片の先端部にいくにつれて黄色くなり、細長く、先端部は3〜5本が筋状となって花被片の中間まで達する場合があります。 |
花柱枝 | : | 淡い黄色で、中心線は黄色です。上に立ち上がることはなく、やや水平に位置し、先端部は2裂開してさじ弁を形成します。さじ弁の形状は、細長く、先端部は丸くなっています。ずい弁の色は、純白です。 |
備考 | : | 1890〜1891年に、「満月会」の野田三郎八氏によって育成された古花です。この品種は、西田信常氏(→庭燎(ていりょう)を参照)によって「籬島の月(りとうのつき)」と改名されて一般化している品種です。この品種は、花蕾が見え始めてから開花するまでには約1週間程度が必要で、その間に梅雨の晴れ間などの直射日光に当たると、直ちに花被片の先端部からしおれるので、大きく開花する前に萎凋してしまうことがあります。この場合は、2番花の開花を待って観賞することもできます。草丈は90cm程度で、葉は太く(葉幅は2〜3cm)、直立します。なお、肥後系で白色の六英花は、品種間差は並べて比較しないと非常にわかりにくいです(→「白楽天」を参照)。 |
参考文献 | : | 田淵俊人.2016.ハナショウブ(監修:柴田道夫,花野品種改良の日本史).悠書館,東京.246-250. |