北海道便り 物理的雑草防除 8月末にソバの収穫が終わった畑は、その後雑草が繁茂し荒地のようになります。 来春のプラウ耕(天地返し、表土と下の土を入れ替える)まで時間があるので雑草が結実したり、植物体が大きく成長し過ぎてしまいます。 春に除草剤を使用する方法もありますが、環境への負荷やコスト面(2.2haと広い)を考えて、寒冷地研究施設では中耕(機械で植物体を壊す)という方式を取っています。 ソバを刈り取った後の畑 ソバを収穫した後の畑は一面の雑草畑です。畑奥の茶色い部分はすでにロータリ耕の後。 トラクターに装着したロータリーハロー トラクターの走った後大部分の植物は粉々になり土と混ざっているのがわかります。 ロータリーハロー 通常は1分間に540回転して土を砕く農業機械(回転式爪刃)。今回は雑草防除用に使用しています。エゾノギシギシ、イヌタデ、カモガヤ、クローバーなどの草があります。 細断された雑草 エゾノギシギシやイヌタデが細断されているのがわかります。さらにここは道東、寒さは日本一(10月12日初氷観測)。生き残った植物も氷点下の寒気で浮き上がった根ごと凍死します。