玉川大学農学部教授 田淵俊人
  • 研究テーマ一覧
  • 花菖蒲図鑑
    更新日 2023年1月10日

    • 用語解説
    • 品種一覧
    • 文献一覧
    • 年代別 本学における栽培種のハナショウブ、野生種のノハナショウブの研究業績一覧
    • 写真撮影方法
    • 植え替えのポイント
    • 土の種類:有機質肥料や発酵促進剤は不要です
    • 4〜5月の栽培のポイント
    • 夏場の作業
    • 秋の栽培のポイント
    • 根の生育診断−茶色になった葉はすぐに取り除きます
  • ノハナショウブ
  • 社会活動
  • 教育研究活動
  • 卒業研究テーマ
  • 玉川大学収穫祭
  • 学会
  • 論文
  • 書籍紹介
  • プロフィール
  • リンク
  • トップページ
  • 農学部オフィシャルサイト
  • 玉川大学農学部
  • 玉川大学・学園総合サイト

花菖蒲図鑑

TOP > 花菖蒲図鑑 > 品種一覧-た行 > 立田川

たつたがわ

立田川

Tatsutagawa

江戸系 【英数】三英 【花色】白 濃紅 深覆輪正花 【開花時期】
6月中旬から下旬 2022年は6月23日開花

分類 : 江戸系の「古花」です。平咲きで先端部が垂れる三英花です。
外花被 : 形状は円形で(6×6cm)、平咲きです。周縁部は特に波打ち、先端部にいくにつれて皺が見られることがあります。 花色は紅紫色に白色の筋が入ります。基部は白色。遠目に見ると、基部は白色、周辺部には赤紫色の幅広い広い覆輪があり、平咲きです。
内花被 : 剣状で先端部が尖ります。周縁部は赤紫色、中心部は白色です。外花被片が非常に大きく目立ちますが、内花被片は小さく見えます。
花柱枝 : 白色地に周縁部に赤紫色の細い覆輪があります。先端部は2裂開して爪状のずい弁が発達します。ずい弁は先端部のみ紅紫色です。
備考 : 江戸時代末期の1856年以前(安政2年)に松平左金吾(菖翁)によって育成された「菖翁花」です。三英花ですっきりと見えるので、比較的、覚えやすい品種ですが、栽培はむずかしく、本学でも開花させるか、株を大きくするか毎年迷う品種の一つです。
別名で「竜田川」と称することもあります。花径は15cm、花茎長は40cmで、花茎が細く折れやすい品種です。本品種は江戸時代に肥後(今の熊本県)に贈与されて、品種改良の素材として多くの利用があったため、「肥後古花」とする分類もあります。
文献 : 田淵俊人.2016.絵ぢ時代中期から後期―ハナショウブ栽培の飛躍的な発展と菖翁の業績.『花の品種改良の日本史』(柴田道夫監修).悠書館,東京.238−240.

戻る

▲TOP

当サイトの全ての文章・写真・図版の無断転載を禁じます。
個人情報保護 | 著作権・リンク | このサイトについて
Copyright (C) Tamagawa Academy & University 1996- All Rights Reserved.